山岸一雄と佐野和の出会い
大勝軒修行時代
料理学校を卒業後、某有名店で2年半の下積みを経験しました。独立を考えていた頃、当時気になっていた東池袋大勝軒に2時間並んでつけ麺を食べた時、これは新たな文化だと、美味しさに感動しました。当時、静岡にはなかなか無かったため、大勝軒の門を叩くことに決めました。
修行当時は14人が共に学び、足が悪い中でも厳しく指導してくださる山岸マスターのもとで修行しました。
「心の味」を伝授
最初に教わったのは強く願っていた製麺から教わり、1ヶ月ほど麺を教わり、チャーシューの仕込み、その後スープを約半年で覚え、免許皆伝の運びとなりました。山岸マスターのご指導の下、私たちはラーメンの味に加えて、お客様の満足と笑顔を第一に考える態度や、料理人としての心得を学びました。
旨いラーメンは「最後の決め手は人ガラ、それが心の味」
本家大勝軒の味を引き継ぐ決意
山岸マスターが2015年4月1日に亡くなるまで、東京で会える時は会い、味について教わり続けました。マスターが最後に言ったことは、
「スープだけ作ってればスープ屋、麺を作って初めてラーメン屋だ」
その想いを胸に刻み、大勝軒の伝統の味を守りながら、ラーメンに対する情熱が止むことはありません。これからも、旨いラーメンとつけ麺の追求を続けていきます。